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野鳥撮影のマナーについて

幾重にも鳥を取り囲む人の輪


置かれたエサの容器にきたルリビタキ

近年、デジスコや高倍率のコンパクトデジカメの普及により、以前より手軽に野鳥撮影を楽しむことができるようになりました。それはとても良いことだと思いますが、一方で撮影のマナーが非常に悪いと感じる方も見かけます。良い写真を求めるあまり、生息環境を荒らしたり、鳥への危害や生態系への影響を与えているケースもあります。

1.餌付け
見栄えのよい場所や撮影者の近くに大量のエサを撒き、鳥を寄せて撮影をする人がいます。冬期のエサ不足を補うために、いち早く危険を察知できようなオープンな場所や餌台などで適度にエサをあげることは有意義ですが、過度な餌付けは人に慣れすぎたり、ネコなどの捕食者に狙われる危険が高くなります。
また、エサによっては生態系に外来種を持ち込むことにもなりかねません。むやみに餌付けはしないようにしましょう。

2.環境の破壊
撮影しやすいようにと障害物となる樹木を折る、草を刈る、川の石をどかす行為。さらにそこにとまり木を立てたり、流れをせき止めて池を作ったり、水槽を置くなど、環境を改変する行為はやめましょう。

3.場所の占有
他の人の前に陣取って周りを気にせず、わがもの顔に撮影する人がいます。鳥は誰の物でもありません。例え餌付けを始めた人であっても、周りに気を配りましょう。また、目当ての鳥を待つ間、大声でしゃべっている人もいます。マナーを守って、他の撮影者、バードウォッチャーの迷惑にならないようしましょう。

4.営巣個体の撮影
巣の前で待ち構え、長時間にわたり撮影を行うことは、鳥にストレスを与えるばかりでなく、給餌も滞って繁殖に影響を及ぼす恐れもあります。エサを持って警戒している親鳥がいたらそこから立ち去る、巣には近づかない、ストロボ撮影は控えるなどの配慮をお願いします。

このほか、私有地には入らない、ゴミは持ち帰るなどは最低限のルールです。他人の庭にカメラを向けるなどの行為も慎みましょう。鳥たちの生活に影響を与えないように、また、バードウォッチャー同士気持ちよく撮影・観察ができるように、ひとりひとりがマナーに気をつけましょう。

なお、これらの行為で撮影されたと判断した写真や営巣中の写真は、機関誌の表紙やカレンダーなどには採用いたしません。ただ写真からだけでは、どのように撮影されたのか、判断できないこともあります。もし行き過ぎた撮影行為を見たなどの情報がありましたら、どうぞご連絡ください。