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(学)鈴鹿享栄学園 鈴鹿高等学校・鈴鹿中等教育学校

鈴鹿川水系のネコギギを守りたい!―20年目の取り組み―

(3)活動の分かる写真IMG_0449.JPG

【学校名】

【活動タイトル】

【活動内容】

鈴鹿川水系に生息する国指定天然記念物である夜行性の淡水魚ネコギギについて、2004年から生息確認のための調査合宿(4夜連続)を開始し、同個体群が危機的状況にあることが分かった。そこで、2017年に亀山市と鈴鹿享栄学園で飼育協定を締結し、ネコギギの生息域外保全事業を開始し、鈴鹿川水系での絶滅を回避する取り組みを行ってきた。得られたデータは地域に公開し、様々な方法での普及啓発活動に取り組んでいる。

【活動動画】

【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】

私たちの活動は評価され、兵庫県から「環境保全功労者知事表彰」を受賞し、丹波篠山市教育委員会からは市内の教育の発展に貢献した個人・団体を表彰する「みどり賞」を受賞した。また、丹波篠山市のすべての家庭に配布される広報誌「丹波篠山」でも特集として記載され、地域の外来生物の環境問題について広めることができるようになった。

昨年度はコロナ禍の影響で各種のフォーラムや発表会が中止や規模縮小をして活動発表をする機会が減ってしまったが、動画を配信することで発表することができた。そのことからより広く地域への発信・啓発活動が可能となり、多くの人の視聴や閲覧ができるようになった。今後も発表する機会があれば発表をしていきたいと思っている。

【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】

○生息地域でネコギギのパンフレットを配布し調査研究発表を行った。さらに、2008年には私たちが生息数100個体程度の高密度生息地を発見し、鈴鹿川水系におけるネコギギ研究が加速した。

○これまで、生息域外保全での一時飼育中に242個体の稚魚が得られ、うち148個体を個体群の補強として放流してきた。高校生がネコギギの飼育や繁殖に着手するのは前例がなかった。

○私たちの活動は、環境展、科学コンテスト、ホームページなどで積極的に公開し、普及啓発活動に努めている。私たちが開催する「鈴鹿川のお魚観察会」では、地域の小学生と保護者が大勢参加し、飼育中のネコギギも観察する。2019年には「ネコギギサミット」が鈴鹿高校で開催された。

​学校ホームページ:

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