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学校名:香川県立香川中央高等学校

金刀比羅宮で食痕を採集し、ムササビがどのような植物を食べているのかを調べたところ、たいへ ん豊富な種類の植物を食べていることが分かった。また高松市中央公園で見つかった食痕と、金刀 比羅宮でのそれが一部共通していることから、高松市中央公園とその周辺の街路樹の植栽が、野生のムササビのエサとなっていると考察した。また、中央公園で観察される食痕は夏から初秋にかけてのみであったことから、季節的な餌場として利用されているのではないかと考えた。
高松市中央 公園は都市部にありながら、香川の自然植生を思い出させるような樹種を選定することで、野生生 物も利用される環境となっていることが考えられる。また街路樹であるケヤキとクスも大きく育っており、公園とともに餌場となり、移動を助ける要因となっているのではないかと考えた。

今後期待できることは、高松市中央公園の月ごとの調査を継続し、ムササビがよく訪れる場所や季節を明らかにし、生体観察を行うことである。また、小学生や中学生にも、身近に野生生物が暮らしていることを知ってもらい、身近な自然に愛着を持ってもらいたいと考え、夏休みの自由研究講座を開設して一緒に観察会や食痕の採集を行いたいと考えている。

学校名:香川県立香川中央高等学校

今後は、ムササビの生体観察を実現するため、まずはトレイルカメラを購入して食痕が多い場所に設置し、夜の何時くらいにその場所にムササビが訪れているかを調べたい。夜間観察の予備調査は 2~3回行ってみたものの、8時~9時半ごろでは生体を確認することができていない。そのため近くの建物にセンサー付きトレイルカメラを設置し、定点観測を行いたい。うまくいけば木の上で葉 っぱを食べるムササビの姿が映るはずである。
またこの方法を用いれば、夜間の入場を禁止している金刀比羅宮境内にもカメラを設置させていた だく許可が下りれば、多くのムササビの姿を観察できると期待している。
金刀比羅宮では、フンなどが観察される場所から、おおよその巣を特定しており、その場所に設置することで出巣、帰巣が 見られることも期待できる。

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