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【学校名】

浜松学芸中学校・高等学校

【活動タイトル】

静岡県立森林公園のすべてを知りたい!

【活動内容】

 静岡県立森林公園内には、スギ・ヒノキの人工林、スダジイを主体とする照葉樹林、アカマツ林など多様な植生と複雑な地形がみられる。サイエンス部では、森林公園全体を研究フィールドと捉え、野生生物だけでなく、湿地や水辺環境に加えて植生や植物との相互作用や関係性について研究することで、森林公園全体の生態系の一端を解明しようと考えている。研究内容は生物分野だけでなく、地質に至るまで多岐に渡り、多様な視点から森林公園の本質に迫ろうと生徒が活動に取り組んでいる。研究の中心となるのは、4年間継続して行っているトレイルカメラを用いた哺乳類相の調査である。本校サイエンス部が一方的に森林公園を利用するのではなく、得られた情報を森林公園側へと還元することを常に意識している。その結果、特定外来生物アライグマの情報共有ができ森林公園職員に報告・連絡することで効率のよい駆除に貢献できた。また、森林公園でみられる昆虫や哺乳類の魅力を文化祭などの校内イベントだけでなく、校外のイベントでも発信するように努めている。

REPORT

【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】

 毎年春先に、全員で森林公園を訪問し、どれだけくだらない内容でもよいから、不思議だなと感じることを生徒にたくさんに挙げてもらう活動をしている。まずは、不思議だなと気づくことができる目をもつことができるか否かで、研究のスタート地点に立てるかどうかが決まる。サイエンス部の研究で解明できたのは、静岡県立森林公園の複雑な生態系のほんの一部にすぎない。現在も、森林公園内の自然や生きものは不思議なことばかりで、どこまで調べても調べ尽くすことができない奥深い魅力に溢れている。これから、研究をどこまで進めてもさらに不思議が溢れてくる研究フィールドである。そのため、先輩から後輩へとバトンをつなぎ、これからも森林公園において研究を継続していけるように活動する生徒援助していきたい。

【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】

 浜松学芸中学校・高等学校サイエンス部は、部活動になってから今年で4年目と歴史は浅いが、積極的に学外へと活動範囲を広げ、少数精鋭で旺盛に活動して成果を出している。サイエンス部の活動の特徴としては、以下の2つがある。1つめは、自然探究サイクルを全員が意識して活動している点である。サイエンス部では、研究の一連の流れ(計画立案、実験・観察、分析、論文・ポスター作成、大会・学会発表)を体験できるようになっている。研究成果を大会や専門的な学会で発表するだけでなく、雑誌へ論文を投稿することを最終的な目標としている。2つめは、ゼミ形式とCN(コーディネーター)形式があります。サイエンス部に所属する生徒の特技や興味を活かして、研究テーマごとに生徒が集まり研究グループを形成する。調査方法にも特技を生かし、トレイルカメラ、ICレコーダー、プログラミング、画像解析、行政の統計資料を活用するなど、生徒独自の工夫がみられる。生徒は、自らの興味・関心をもとに選んだテーマに従って研究を進めていく。あくまで生徒が主体の活動であり、そのなかで顧問が果たす役割は、研究費の獲得およびアドバイスである。

【サイエンス部ホームページ】
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