お庭やバルコニーを鳥たちにも提供してください!
野鳥をはじめとする生きものたちが利用できる空間を増やし、
人と野生生物との共生を目指し、生物多様性の保全に役立てましょう。
*「birdpia・バードピア」は、公益財団法人 日本鳥類保護連盟の登録商標です。
バードピアとは
バードピアのねらい
人間が生活し生産活動を広げた結果、この地球は野生生物にとって棲みにくい環境となってしまいました。しかし今、人間の生産活動を優先させるか、自然が大切かといった二者択一ではなく、両者が共存することで人間らしい生活ができ、野生生物にとっても棲みやすい環境になるという考え方が広まりつつあります。
バードピアは、野鳥をはじめとする身近な生きものが棲みやすい生息環境を増やして、人と生きものとの共存を目指します。
共に暮らすことで、自然の不思議や大切さに気づき、共に暮らすことの意味を実感してもらうことができるでしょう。個々のバードピアは一つの点にすぎなくても、バードピア同士やバードピアと公園などの既存の緑がつながることで、人にも生きものにも豊かな生活空間を提供することができ、生物多様性に富んだ町づくりを進めることができます。
右のページでは、バードピアで見られる代表的な野鳥をご紹介しています。
バードピアとSDGs
2015年9月の国連サミットでは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダは、17の目標とそれを実現させるための169のターゲットから構成された持続可能な開発目標(SDGs)を掲げています。この目標達成のためには、行政、企業、国民一人一人が意識して取り組まなければなりません。
バードピア活動への思いは、正にSDGsにつながります。バードピアに登録しバードピア活動に参加することで、持続可能な町づくりを進め、陸上資源を守ることができ、目標の達成が可能になります。あなたもSDGs推進者になりませんか?
バードピアづくりのために
バードピアづくりは決して難しいものではなく、また、特別な方法、技術が必要なわけではありませんが、野鳥たちや周囲の環境のために配慮すべきいくつかのことがあります。住宅の庭、バルコニー、校庭、企業の敷地など様々なバードピアが考えられますが、バードピアづくりの基本は概ね次のようなものです。
1.樹木などの植栽
都市域では、生きものが利用できる環境が少なくなっています。それを補うために、野鳥の餌となるような、特に実のなる木や花蜜の出る花が咲く木などを植えたり、野鳥をはじめ昆虫や小動物など多様な生きものの隠れ場所となる低木や、草本植物などを植えて茂みを作ったります。ただし、植える場合は日本の在来種とし、できれば郷土の種を選んでいただきたいと思います。特に、外来生物法に定める特定外来生物はもちろん、要注意外来生物についても、生態系への配慮を念頭に植栽を控えていただきたいと思います。
エサ台・餌・巣箱を取り扱っています。
バードピアの登録について
バードピア活動へのご協力、ご登録を希望される方は、申請様式に必要事項を書き込んでお送りください。登録申込書については、バードピアづくりが将来的にも進められるかどうかなど記載内容の簡単な確認審査を行った後、登録証をお送りします。(2023年9月1日現在、個人の登録者数は215、団体・企業の登録者数は58)
●登録料は1,500円(登録時のみ)です。登録証、プレート、バードピアマニュアル(バードピアづくりに関する冊子)に加えて、連盟制作の野鳥シート(下敷き)をプレゼントします(身近な野鳥)。
●登録のメリットとして、エサ台・餌を割引価格にて販売いたします。
●登録後、疑問や困ったことがある時は、バードピアアドバイザーにご相談いただけます。
バードピアプレート
登録証(A4)
バードピアマニュアル(A4版/31ページ)
野鳥シート
※バードピアプレートと登録証のデザインは、野鳥画家 神戸宇孝さんの作品です。
バードピアのルール
●除草剤や防虫剤など、薬品の使用は極力ひかえます。
●野鳥だけでなく、バードピアに集まる生きものすべてを大切にします。
●植栽する場合は、できるかぎり在来の草木を選びます。
バードピアの登録条件
●登録希望者が、バードピアの対象となる場所を所有または使用・利用できること。
●登録した場所の環境をバードピアとして維持し、充実させていけること。
●バードピアのルールを守れること。