連盟主要活動
当連盟は、鳥類をはじめとする野生生物の保護を広く普及するとともに、その保護を推進し、生物多様性の保全に貢献することを目的としています。
事業一覧
(クリックすると各事業の詳細に移ります)
愛鳥週間全国野鳥保護のつどい
毎年5月10日~16日は愛鳥週間です。愛鳥週間の中心行事として、連盟総裁 常陸宮殿下ご臨席のもと、全国から多数の参加者を募って野生生物保護功労者表彰など、さまざまな行事を行い、野鳥保護の大切さを広く全国に発信しています。
愛鳥週間用ポスター原画コンクール
愛鳥週間普及・宣伝のため、全国の小・中・高校の児童・生徒を対象に、愛鳥週間用ポスターの原画を募集し、総裁賞に選ばれた作品により翌年のポスターが制作されます。ポスターの制作過程を通じて野生鳥類についての保護思想を高めるとともに愛鳥週間の普及啓発に努めています。
令和6年度 愛鳥週間用ポスター原画コンクール 受賞者コメント
令和5年度愛鳥週間用ポスター>>PDFデータ
【愛鳥週間とは】
1947年(昭和22年)に鳥類保護の推進母体として日本鳥類保護連盟が結成された際に、国民の愛鳥保護思想を高めるために、米国の鳥類学者オースチン博士(Oliver L. Austin)の提唱により、4月10日を「バードデー」と定めました。1950年(昭和25年)からは5月10日から16日までの1週間を「愛鳥週間」と定めました。
全国野生生物保護活動発表大会
日本鳥類保護連盟では、全国の小、中、高等学校で行われている自然保護に関わる活動を推進するため、全国野生生物保護活動発表大会を環境省共催、文部科学省、林野庁後援により年1回開催ししています。2024年で58回目の開催となります。
この大会は全国から応募のあった学校の中から、小学校、中学校、高等学校の計9校を選出して、東京都内で発表をします。子供たちが全国から集まった生徒の前で自分たちの活動を発表し、将来自然保護を担う子供たちが育っていくことを目的としています。
※2021年度より名称を「全国野生生物保護実績発表大会」から「全国野生生物保護活動発表大会」に変更しました。
バードピア
バードピアとは、野鳥(バード)と楽園、理想郷(ユートピア)を組み合わせた言葉です。主として、都市域など人間の生活、生産活動として利用される場所を野鳥をはじめとする生きものたちが棲みやすい環境に管理していき、本来の目的に支障がない範囲で有効活用していきます。都市のマンションのバルコニーから企業の遊休地までバードピアを増やしてつなげていければ、生きものの棲める環境が広がり生物多様性に富んだ街づくりの提案にもつながります。
調査・研究
これまで希少猛禽類の保全を目的とした生態や渡りの把握のほか、コアジサシの渡りを世界的な視野で調査、研究、シギ・ チドリ類、ガンカモ類など様々な鳥を対象として調査・研究を実施してきました。
国内の外来種問題にも着手し、主にワカケホンセイインコについて調査、研究を行っています。ワカケホンセイインコは世界の各地で野生化しているため、ヨーロッパの研究者とも情報交換や試料提供をしながら調査、研究を進めています。
サシバを守るための保全活動
サシバは絶滅危惧種で、環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に位置付けられています。
サシバは国境を越えて移動する渡り鳥です。そのため繁殖地や中継地、越冬地のどれか1か所だけ守っていてもサシバを保全することはできません。そのため、私たちは国際間で協力して保全するネットワークを広げ強化することに参画しています。
奄美大島における鳥類保護のための活動
2021年より日本鳥類保護連盟では、奄美大島の鳥類を保全していくために、NPO法人奄美野鳥の会と共同で調査をしていきます。
奄美群島は世界でここにしかいない固有種や固有亜種が多く生息する貴重な島々です。その中でもオーストンオオアカゲラ、アマミヤマシギにスポットをあてて調査を行い、保全のための生態解明により近づくことを目指します。
シマフクロウ保護活動
日本鳥類保護連盟釧路支部では、国が策定した保護増殖事業計画に沿って、環境省が行っている給餌事業、巣箱設置事業、標識調査事業を請け負って実施しています。
シマフクロウのために必要な作業は山のようにあり、国の予算だけではとてもまかないきれません。例えば、壊れた給餌場所の改修、生息状況や繁殖状況のモニタリング、新たな観察池における生息確認調査などシマフクロウを保全するために欠かせない作業です。
国が保護増殖事業を行う一方で、行政の手が届きにくい部分を補い、多くの関係者と連携して保護活動を継続していくことが釧路支部の大きな役割です。
Little Tern Research Center
コアジサシは国境を越えて渡りをするため、オーストラリア、中国、ロシア、アメリカとの間で結ばれている二国間の渡り鳥条約の中にもリストアップされており、これに基づいて、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)では、国際希少野生動植物種に指定されています。
日本鳥類保護連盟では、これまで環境省によるコアジサシの全国調査や、情報交換のためのネットワークの構築、保護指針案の作成に携わってきました。
ワカケホンセイインコ
国内の外来種問題にも着手し、主にワカケホンセイインコについて調査、研究を行っています。ワカケホンセイインコは世界の各地で野生化しているため、ヨーロッパの研究者とも情報交換や試料提供をしながら調査、研究を進めています。
ワカケホンセイインコは現在、東京都、神奈川県、埼玉県を行動圏にしているグループと、千葉県千葉市を中心としたグループ、群馬県前橋市を中心として分布するグループの3グループが知られています。東京都等を中心とするグループは1,000羽を超えるグループですが、ねぐら環境の変化もあり、主なねぐらであった東工大以外にも一時的にねぐらができていることが報告されています。このような変動期の分布情報は特に重要であり、今後のワカケホンセイインコの動向を把握していくうえでも多くの情報を蓄積していかなくてはなりません。どんな些細な情報でもかまいませんので、もし見かけられた方はご連絡のほどよろしくお願いいたします。
国際協力事業
国内にとどまらず、国際的にも野生生物の保護を推進していくため、中国のトキに対する支援やリトアニア共和国との共同研究、フィリピンにおける活動支援、ネパールでの環境保護活動などを行っています。
ネパールでの猛禽類をはじめとした環境保護の取り組み
フィリピンでの活動のご報告2019
フィリピンでの活動のご報告2018
フィリピンでの活動のご報告2017
双眼鏡募集!
双眼鏡寄付のご報告
リトアニアでの国際協力事業
企業・自治体・団体の自然豊かな環境作りサポート
日本鳥類保護連盟ではこれまで企業や自治体から依頼を受け、環境調査や巣箱プログラムなどを長年実施してきました。そのノウハウを生かし、所持されている敷地内の緑地や社有林を、野鳥などの多くの生きものが棲みやすい環境とすることや、緑地を活かした社員向けの環境教育プログラムをご提案しています。自然豊かな環境作りを検討されている皆様の社会貢献活動、社員や施設利用者へのサービスをサポートします。
巣箱事業
普及啓発活動の一環として、親子を対象に巣箱作りと巣箱架けを指導しています。巣箱を架けた後は、営巣したかどうかを確認し巣箱の中の様子を調べています。巣箱をきっかけに野鳥保護につながる事業を展開しています。
『ヒナを拾わないで!! 』キャンペーン
キャンペーンポスターを通して、巣立ちビナへの適切な対処方法の普及に努めています。企業・団体からもご支援をいただき、継続的に行ってきました。
尚、このキャンペーンは、環境省後援のもと、共催団体と連携して行っています。
◀2024年の新しいポスターが完成しました!
>>キャンペーンについて
テグス(釣り糸)ひろい
使い終わって捨てられたテグス(釣り糸)や岩や枝にひっかかったまま放置されたテグス(釣り糸)に野鳥がかかってしまうことがあります。その被害状況を調べると同時に、少しでも被害が減るよう普及啓発活動を行っています。