【学校名】
私立光明学園相模原高等学校
【活動タイトル】
STOP!クリハラリス
~特定外来生物の分布を抑えるために~
【活動開始年】2022年
【活動に関わっている学年および生徒の数】10人
【活動内容】
特定外来生物のクリハラリスは神奈川県内では1950年頃から見られ始め、県南東部を中心に分布が拡大しています。武蔵丘陵や県西の丹沢山地には在来のニホンリスが生息しており、クリハラリスの分布が拡大し、二ホンリスの生息圏に侵入することで競合が起こり、神奈川県の自然生態系への影響が懸念されます。また、生息個体数が多くなってしまっている県内地域では、農作物への食害や家屋への害、電線食害などの人間生活への影響が出ています。
本校、理科研究部では、クリハラリスが仲間の鳴き声に反応して集まる習性を利用して、クリハラリスの生息が疑われる県内緑地で、リスの鳴き声をスピーカー再生し、生息の有無について調査を進めています。また、有害獣捕獲駆除された個体を譲り受け、胃内容物の調査を行い、クリハラリスが年間を通じて、どのような食物を餌としているのかを調べる取り組みを進めています。
我々が調べた内容は学校内外の様々な場所で発表し、クリハラリスの存在と現状、分布が広がってしまうことで起こる様々な影響などについて紹介しています。
【活動PRスライド】
【活動による成果・効果または活動によって今後期待できること】
県内の多くの人がクリハラリスの存在や様々な影響について知ることで、分布拡大を抑止することができると考えています。また、私たちの活動を知ってもらうことで、我々が生活している地域が抱える目には見えにくい自然環境問題に多くの人が目を向け、主体的に考え、行動してくれる人が増えることを期待しています。さらに、野生動物へ関わり方を考えるたり、人間社会の在り方について考えたりする機会になるといいと考えています。
【アピールポイント(活動において特に工夫したこと、注意・注目したことなど)】
研究機関や行政、博物館、大学などクリハラリスに係る様々な人々との協同により活動を行っています。また、有害捕獲駆除された個体については、胃内容物を調査するだけではなく、すべての個体から骨格標本と仮剥製を作製して学術的標本として保管することにしています。
多くの標本が集まることで、様々な違いが見えてきたり、気が付くことがあったりすると思います。
緑地での音声再生による分布調査では、クリハラリスが最もよく活動する時間帯や季節を選んで調査を進めています。
学校ホームページ: