top of page
これまで希少猛禽類の保全を目的とした生態や渡りの把握のほか、シギ・ チドリ類、ガンカモ類など様々な鳥を対象として調査・研究を実施してきました。
現在はコアジサシ研究センターを立ち上げ、コアジサシの渡りを世界的な視野で調査、研究をしています。数千キロの長い道のりを渡っているコアジサシは、世界の各地で絶滅が危惧されています。渡りを調べることでコアジサシの保護につなげたいと考えています。これに加えて、国内の外来種問題にも着手し、主にワカケホンセイインコについて調査、研究を行っています。
ワカケホンセイインコは世界の各地で野生化しているため、ヨーロッパの研究者とも情報交換や試料提供をしながら調査、研究を進めています。
サシバを守るための保全活動
サシバは絶滅危惧種で、環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に位置付けられています。
サシバは国境を越えて移動する渡り鳥です。そのため繁殖地や中継地、越冬地のどれか1か所だけ守っていてもサシバを保全することはできません。そのため、私たちは国際間で協力して保全するネットワークを広げ強化することに参画しています。
詳しくはこちら
奄美大島における鳥類保護のための活動
2021年より日本鳥類保護連盟では、奄美大島の鳥類を保全していくために、NPO法人奄美野鳥の会と共同で調査をしていきます。
奄美群島は世界でここにしかいない固有種や固有亜種が多く生息する貴重な島々です。その中でもオーストンオオアカゲラ、アマミヤマシギにスポットをあてて調査を行い、保全のための生態解明により近づくことを目指します。
詳しくはこちら
シマフクロウ保護活動への取り組み
日本鳥類保護連盟釧路支部では、国が策定した保護増殖事業計画に沿って、環境省が行っている給餌事業、巣箱設置事業、標識調査事業を請け負って実施しています。
シマフクロウのために必要な作業は山のようにあり、国の予算だけではとてもまかないきれません。例えば、壊れた給餌場所の改修、生息状況や繁殖状況のモニタリング、新たな観察池における生息確認調査などシマフクロウを保全するために欠かせない作業です。
国が保護増殖事業を行う一方で、行政の手が届きにくい部分を補い、多くの関係者と連携して保護活動を継続していくことが釧路支部の大きな役割です。
詳しくはこちら
コアジサシ(Little Tern Research Center)
コアジサシは国境を越えて渡りをするため、オーストラリア、中国、ロシア、アメリカとの間で結ばれている二国間の渡り鳥条約の中にもリストアップされており、これに基づいて、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)では、国際希少野生動植物種に指定されています。
日本鳥類保護連盟では、これまで環境省によるコアジサシの全国調査や、情報交換のためのネットワークの構築、保護指針案の作成に携わってきました。
Little Tern Research Center
コアジサシの渡りを調べる
ワカケホンセイインコ
【ワカケホンセイインコに関する情報を募集しています】
ワカケホンセイインコは現在、東京都、神奈川県、埼玉県を行動圏にしているグループと、千葉県千葉市を中心としたグループ、群馬県前橋市を中心として分布するグループの3グループが知られています。東京都等を中心とするグループは1,000羽を超えるグループですが、ねぐら環境の変化もあり、主なねぐらであった東工大以外にも一時的にねぐらができていることが報告されています。このような変動期の分布情報は特に重要であり、今後のワカケホンセイインコの動向を把握していくうえでも多くの情報を蓄積していかなくてはなりません。どんな些細な情報でもかまいませんので、もし見かけられた方はご連絡のほどよろしくお願いいたします。
ワカケホンセイインコとは
情報募集はこちら>>
bottom of page