
特定外来生物クリハラリスの昆虫食性調査
🏫光明学園相模原高等学校 📍神奈川県
〇活動期間:2021年~
〇参加人数・部活名等
理科研究部 生徒14名、教員2名
〇活動場所
学校生物室、当麻山公園、相模川水系河川
活動内容
クリハラリスは台湾南部原産のげっ歯類で、日本では1930年代に伊豆大島に初めて移入された。
そのあと、島内での分布を拡大し、島の特産品である「ツバキ」の樹皮への食害が見られ、駆除されることとなった。神奈川県へは、1951年に江の島の植物園に伊豆大島から移入され、そのあと逃亡して野生化したとされている。
現在、クリハラリスによる被害として、柑橘類の食害やスギ、ヒノキの樹皮剝離、電線をかじられることによる停電の発生などが報告されている。また、在来生物への影響として、鳥卵の捕食、昆虫の捕食などが報告されている。
神奈川県内でのクリハラリスの分布状況としては、鎌倉市、横浜市南部、葉山町、三浦市ではすでに高密度で生息しており、捕獲駆除が行われている。県西部には、在来の「ニホンリス」が生息する丹沢山地があり、県東部から県央地区を超えて県西部に分布・拡大することで、クリハラリスとニホンリスの競合が起こる可能性があり、その場合、ニホンリスが減少する可能性がある。二ホンリスの減少は、神奈川県の在来自然生態系に大きな影響を及ぼしてしまうことになる。そのため、現時点での分布状況を把握してどのような方法で分布・拡大を抑えるかを検討する必要があり、クリハラリスの胃内容物から昆虫のDNAを検出する調査を行っている。
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成果・工夫した点
本研究において、クリハラリスの昆虫に対する捕食傾向は、選り好みがなく、捕食しやすいものを食べていることが分かった。柑橘類やクリなどの果実を食べる際に、間接的に昆虫を食べていることや、冬季には、樹皮下で越冬する昆虫を捕食していることも分かった。冬季はカメムシが、春季はヤマトネズミノミが、夏季はカメムシ、カミキリムシ、ハチ、セミ、アリ、ガなどが、秋季はサツマゴキブリやカミキリムシ類、クリシギゾウムシなどが、そして一年を通してアリが検出された。さらに、本研究では、DNAの分析方法として、DNAメタバーコーディング法を用いて行った。その際に、昆虫用プライマーMtInsects-16Sと、クリハラリス用に設計した、ブロッキングプライマーを用いることで、クリハラリス由来のDNA増幅を抑制し、昆虫類のDNAを特異的に検出可能な方法を神奈川県環境科学センターと共同で開発した。分析に関しても、神奈川県環境科学センターに依頼して、次世代シーケンサーを用いて実施した。
🏫学校情報
光明学園相模原高等学校
〒252-0336
神奈川県相模原市南区当麻856
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